全日本学生フォーミュラ大会【Vol.3】(Ritsumei Racing)Vol.1 / Vol.2

事例紹介最終章。チームの結果と、今後の展望などについてレポートします。

「第15回 全日本 学生フォーミュラ大会 -ものづくり・デザインコンペティション-」(主催:公益社団法人自動車技術会)が
2017年9月5日(火)~9日(土) 、エコパ(小笠山総合運動公園・静岡県)にて開催されました。

学生自らがチームを組み、約1年間でフォーミュラスタイルの小型レーシングカーを開発・製作を行うこの大会。
今年度の大会は115校(ガソリン車98校、電気自動車17校)が参加し、熱い闘いを繰り広げていました。

審査は、車検・※1静的審査、※2動的検査の審査結果で順位を決定します。安全性、デザイン性、そしてレースには欠かせないスピード。これらトータルで優れたチームが優勝を手にします。

5日間にわたり開催された本大会、SOLIZE Productsは、4日目に応援に行きました。
この日はエンデュランス走行が行われており、とても盛上がっていました。

※1 静的審査:コスト・プレゼンテーション・デザイン ※2 動的検査:アクセラレーション・スキッドパッド・オートクロス・エディランス・効率


悔しさをバネに、次への挑戦

SOLIZE Productsが応援するRitsumeiRacingの総合順位は22位でした。
この結果について、2018年度のプロジェクトリーダーである桑原 巨尚さんにお話しを伺いました。


「弊チーム初の2年連続エンデュランス完走を達成することが出来ました。
しかし、静的審査において満足いく結果を得られず、総合順位22位と昨年度の結果を下回る結果となってしまいました。
この悔しさをバネに新年度はチーム目標を総合優勝に定め、チーム一丸となって尽力する所存です。」


以下、5日間の大会レポートをご紹介します。


[1日目]車検(技術車検)

昨年度の結果を受け、今年度は前日車検のシード権を獲得していました。
しかし、電装トラブル、エアロパーツの不備などが゙連続して発見され、前日車検をキャンセルせざるを得ない状況になり、
大会1日目は車検を通過することが出来ませんでした。


[2日目]車検(技術車検・ドライバーテスト・重量・チルト・騒音・ブレーキテスト)

1日目を準備に使ったことで、再車検の末に技術車検を通ることができました。
ドライバーテストでは、緊急脱出テストにおいてドライバー1人が゙脱出失敗によりテストを通過できませんでしたが、
3人のドライバーが無事に通過することができました。

その後の重量・チルト試験、ブレーキテストは何事も無く通過することができました。
しかし騒音審査において規定を超える数値を検出してしまい、3日目に持ち越しとなりました。


コスト審査

1日目に技術車検を受けることができず、時間的に動的審査に参加することが危ぶまれたため、
2日目午前中のコスト審査を辞退し技術車検を受ける事を優先しました。
その結果、コストレポート提出遅れの-10点のみとなり、他のライバルチームに大きな差を付けられてしまう結果となりました。

デザイン審査

昨年と比べて準備時間が不足していたために心配を抱えての審査でしたが、エアロの高評価や30分をフルに使用した説明により、
昨年度の14位から順位を大幅に落とすことなく、23位という結果となりました。

プレゼン審査

今年度は今までのプレゼンテーションから内容を大きく変更し、“教材として開発車両を販売する”というプレゼンコンセプトのもと
スライドの製作、発表練習を重ねて参りました。その結果、31位と昨年度(4位)から大幅に順位を上げる事ができました。


[3日目]

車検(騒音)

2日目の結果を受けて対策を行い、騒音再試験は無事に通過。なんとか動的審査へと進むことが出来ました。

アクセラレーション

今年はエンジンの低回転域に置けるトルクの向上をコンセプトにエンジンの開発を行ってまいりました。
しかし、レギュレーション変更によるエンジンの排気量の上限拡大やこの種目のテスト不足より、19位と昨年から順位を下げてしまいました。

スキッドパッド

今年のシャシー班は接地性の向上の為にホイールレートを変更、またホイールベースを広く取ることによる走行安定性など、
この種目のタイムを上げるべく改善を行ってきました。そのおかげか、結果は6位と上々の結果となりました。

オートクロス

今年はオートクロス目標タイムを58.00 と定め、これを達成するために前述の改善を行ってまいりました。
ドライビングミスもあり目標にはギリギリ届きませんでしたが、ベストタイム58.391でこの種目6位という結果を残し、
エンデュランス種目のグループファイナ ルで゙走行する権利を獲得しました。


[4日目]

5日目のエンデュランス種目に進めたので、4日目は他大学との交流、後輩への指導が主だった活動になりました。
また企業ブースも始まり実際の製品を設計されている技術者の人達と会話する事が出来、充実した一日となりました。

[5日目]

エンデュランス・燃費

大会最終日の耐久走行ということもあり、メンバー全員が゙固唾をのんでマシンの行方を見守りました。
コーナリング時にリアのタイヤに掛かる荷重が少なくなってしまうことによりコーンタッチ等が続出し、
タイムペナルティが100秒にまで膨れ上がりました。
また、19週目に燃料切れの症状が出たために高いギアでの走行を余儀なくされ、これらの問題により
2年連続エンデュランスの完走こそ達成いたしましたが、エンデュランス19位という不甲斐無い結果となってしまいました。



さいごに

「大会全体のレべルが上がってきている中での今大会、弊チームは静的審査、動的審査の
両方において力不足を感じる総合22位という結果に終わりました。

新年度の体制と致しましては、大会後の走行を十分に行った後に開発車両のコンセプトを決定し、
静的審査、動的審査共に妥協を許さず満足いくまで付き詰めていきたいと思います。
そして、弊チーム初の総合優勝を目指す所存です。」と、次への挑戦を表明してくれました。


<<< 立命館大学プロジェクト団体「Ritsumei Racing」のウェブサイトはこちら



SOLIZE Productsがお手伝いしたのは、3Dプリント(粉末)製サージタンク。
材料はガラス入りナイロン(DuraForm® GF)で、内側は、性能に影響がでるため、コーティング+磨きを施しました。
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